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まち・みどり公社は、相模原市内に自生するカザグルマの保全活動を支援しています。

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 キンポウゲ科クレマチス属のつる性植物であるカザグルマは、パテンス系(※1)といわれる大輪系品種群の交配親にあたる植物です。19世紀前半に、シーボルトによって日本からヨーロッパに紹介され、現在の様々な大輪系品種の基礎となりました。
 花弁が8枚で大きな白い花を咲かせるカザグルマは、里地・里山などに代表される自生地の消滅や採集・盗掘等によって確実に数を減らし、今では、環境省レッドリスト[2015]では準絶滅危惧種、神奈川県レッドデータ[2006]においては、絶滅危惧IB類にランクされるに至っています。
 本州・四国・九州に分布が確認されているカザグルマは、自生地によって色や形などの形質に変化がみられるという特徴があり、相模原市内にみられる数少ない自生地においても、それぞれの地域間に遺伝的変異を含んでいる可能性があります。 
 相模原市内のカザグルマは、その多くが、周囲の植生や水源、日照条件などといった微妙なバランスの下に自生しており、まち・みどり公社は、市立博物館や専門家、市民グループ等と連携しながら、保全活動を支援しています。
  ※1 日本に自生するカザグルマの特徴を受け継いだ、早咲き・一季咲きの系統

 

 --------- 支援しています ---------
 相模原のカザグルマを守る会は、相模原市固有の遺伝子系統を守り、後世に引き継ぐことを目的に設立されました。 
 相模原のカザグルマを守る会のホームページはこちら(外部リンク)から

【カザグルマ保全に向けた取組み】(5)

平成29年(1月)
 市内緑区内の公共機関等にカザグルマの自生地についての情報提供を求めるポスター掲示を依頼しました。

 

  カザグルマ図2.png

【カザグルマ保全に向けた取組み】(4)

平成28年(1月)
 「カザグルマ保全に関する公開報告会」及び「シンポジウム 関東圏のカザグルマを救えるか」を開催しました。
 カザグルマ研究の専門家(教育機関)はじめ、相模原市、船橋市、横浜市など関東圏の自生域の保全活動を行う市民グループや、人工増殖等の研究を行う学生らが報告し、保全活動における課題や解決に向けた取組みについてディスカッションが進められました。

カザグルマ⑥.png

【カザグルマ保全に向けた取組み】(3)

 自生地での取り組みとして、自生する個体周辺の環境整備や、増殖した個体を自生地に戻す「補強」を行い、自生地の復元を目指す活動を行っています。

*「補強」:特定の植物(カザグルマ)が自生している場所に、さらにその遺伝的系統を等しくする植物を植栽すること。

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補強作業
   カザグルマ⑩.png

【カザグルマ保全に向けた取組み】(2)

  枝を少量採取して得た挿し木苗が根付き、新芽を芽吹かせています。また、秋に播種を行った種子も翌春になってやっと萌芽しました。貴重な「相模原市産カザグルマ」です。
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挿し木による増殖
 播種による増殖
播種による増殖
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ツル伏せによる増殖

【カザグルマ保全に向けた取組み】(1)

  2009年、市立博物館と共同で、あらかじめ把握されている市内自生地の調査を実施しましたが、確認に至った個体数は圧倒的に少なく、増殖を目的とした挿し木用の株の確保は慎重を極めました。
 2010年には、県立中央農業高等学校(草花部)の皆さんが、組織培養による増殖の研究を開始し、まずは、パテンス系の園芸品種の培養体系を確立し、その後、カザグルマでも組織培養の成功に至っています。個体数の少ない自生地のカザグルマの遺伝的系統を絶やさないようにする上で有効な手段となりそうです。
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カザグルマの組織培養
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